細長い形のコッペ。
なんとなく、懐かしい形の角物です。
ヒシギ角物:
主に九州地方で作られ、その形や用途からから「角物」、「豆腐かご」とも呼ばれる。「菱木(ヒシギ)」と呼ばれる押し広げた幅広の竹を底板として組み、他の竹細工には見られない名称のついた約20種類の部材を組んでできる、真竹を使った四角形のカゴのこと。
また、夫々の面を別々に編んだ後に組み合わせ、真鍮釘で留めるという、至ってシンプルな竹細工であり、精緻なものに比べ、頑丈な造りとなっている。
骨格となる竹ヒゴを場所に合わせた角度で熱して曲げること(火曲げ)や、最適な幅や厚みの竹ヒゴを取るためには長年の経験と勘を要すること、さらに湿気等による膨らみを押さえるためしっかりと素早く編むことも要求される。